『延喜式』は養老律令に対する「式」(施行細則) を集大成した古代の法典である。延喜5年(905) に編纂をはじめ、延長5年(927) に成立した。先行する「弘仁式」「貞観式」を基に、その後の法令を網羅的に集成したものであり、特に巻9・巻10は、律令制下の神社 (官社) 2861社 (3132座) を国郡ごとに載せ、『延喜式神名帳』ともいい、古代の地名の検討するのに重要な史料となっている。平安末期の写本を東京国立博物館が所蔵、ColBaseで公開されており (#B-2370)、現存するものでは最古である。

以下は相模国 高座郡の大庭神社を含む 6座と、武蔵国 荏原・都筑・多磨・足立・横見・入間・埼玉各郡の部分。

以下は慶安元年(1648) 刊本の対応する部分。

『養老律令』は『大宝律令』を改定したもので、天平宝字元年(757) に施行された。古代の基本法典であり、律は刑罰に関する規定、令は行政に関する規定である。