36.3. 延喜式 (延喜式神名帳)

えんしき』はようろうりつりょうに対する「式」(施行細則) を集大成した古代の法典である。延喜5年(905) に編纂をはじめ、えんちょう5年(927) に成立した。先行する「こうにん式」「じょうがん式」を基に、その後の法令を網羅的に集成したものであり、特に巻9・巻10は、律令制下の神社 (官社) 2861社 (3132座) を国郡ごとに載せ、『延喜式神名帳』ともいい、古代の地名の検討するのに重要な史料となっている。平安末期の写本を東京国立博物館が所蔵、ColBaseで公開されており (#B-2370)、現存するものでは最古である。

Fig.673 延喜式 現存最古の写本 (東京国立博物館所蔵・ColBase公開)

以下は相模さがみたかくら郡のおお神社を含む 6座と、武蔵むさしばらづきだちよこいるさいたま各郡の部分。

Fig.688 延喜式 第9巻 現存最古の写本 (部分・東京国立博物館所蔵・ColBase公開)

以下はけいあん元年(1648) 刊本の対応する部分。

Fig.689 慶安元年(1648): 延喜式 刊行本 (部分・国立公文書館所蔵)

『養老律令』は『たいほう律令』を改定したもので、天平宝字てんぴょうほうじ元年(757) に施行された。古代の基本法典であり、律は刑罰に関する規定、令は行政に関する規定である。