第4編古典籍・諸情報
36. 古典籍
36.1. 和名類聚抄

和名類聚抄わみょうるいじゅうしょう』は、平安中期の漢和辞典、みなもとのしたごう撰、承平年間(931~938) の成立。部門別に漢語の発音・意味・和名などが記されている。表記は「倭名類聚抄」「和名類聚鈔」「倭名類聚鈔」と一定せず、和名抄 (倭名抄・和名鈔・倭名鈔) とも呼ばれる。10巻本と20巻本の 2系統があるが、このうち 20巻本には国郡郷の一覧が含まれ、古代の地名を検討するのに欠かせない。本稿で和名類聚抄という場合も 20巻本のほうを指す。

一例として、以下はNDLDC所蔵の『倭名類聚鈔』 古活字版(20巻本) 第5巻 (#2544218) 「国郡部」東海道・東山道・北陸道 各国 (c.10) と東海道 伊豆国いずのくに甲斐国かいのくに相模国さがみのくに 各郡 (c.15) である。

Fig.691 倭名類聚抄 元和3年(1617) 古活字版(20巻本) 第5巻 (国立国会図書館所蔵)

また以下は『同』第7巻 (#2544219) 上野国こうずけのくに 各郡各郷 (cc.10-12) である。

Fig.692 倭名類聚抄 元和3年(1617) 古活字版(20巻本) 第7巻 (国立国会図書館所蔵)