オンラインで参照できる能登国絵図 (能登国の国絵図) のリストと詳細情報を提供しているページです。

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(1) 概要

能登国 (能州) は北陸道に属する国である。国立公文書館所蔵の『天保能登国絵図』は紅葉山文庫旧蔵 (#763938) が現存・オンライン公開されている。

Fig.909 天保能登国絵図 (国立公文書館所蔵)
(2) 正保加賀国絵図

石川県立図書館には『正保能登国絵図』が『能登国四郡絵図』として現存し、オンライン公開されている。

Fig.818 正保能登国絵図 (『能登国四郡絵図』・石川県立図書館所蔵・SHOSHO公開)

本図は高解像度・高画質で細部まで確認できるが、環境に依存する可能性はあるものの、ビューアのレスポンスが遅い印象があるのがとても残念なところで、改善が期待される。

『石川県立図書館報 No.316』によれば下図という。村高・支配関係 (いろは記号)・国境記載とも過不足なく、背景の自然描写も緻密である。一方で朱点・朱書きが多く、筆者には下絵図における修正指示というより校合の痕跡のように感じる。忠実さを加味して『元禄能登国絵図』を作成するに当たって写されたものと考えるのはどうか。

なお本図は、これ自体の様式と加賀・越中国絵図との共通性から『正保能登国絵図』と考えることに疑問はないが、国郡高について対照可能な史料がなく、断定は難しい。

(3) 元禄加賀国絵図
class="outbound" target="_blank">石川県立図書館には『元禄能登国絵図』が『能登国高都合并郡色分目録』として現存し、オンライン公開されている。ビューアについては『正保能登国絵図』と同様である。

Fig.819 元禄能登国絵図 (『能登国高都合并郡色分目録』・石川県立図書館所蔵・SHOSHO公開)

本図は、余白部分 (畾紙) に元禄14年(1701) の日付 (『元禄十四辛巳年八月』) と松平加賀守の名前が記載されている。。『石川県立図書館報 No.316』によれば、やはり下図というが、精緻さからみれば最終段階のものだろう。

(4) 天保能登国絵図

冒頭で言及のとおり、『天保能登国絵図』は国立公文書館に紅葉山文庫旧蔵 (#763938) が現存・オンライン公開されている。

紅葉山文庫※1は江戸城内にあった書庫、勘定所は勘定奉行を長とする役所であり、したがって紅葉山文庫旧蔵は保存と限定的な参照目的のために納められたもの、勘定所旧蔵は実務に供されたものとなるが、紅葉山旧蔵も必要に応じて借用・参照されたようである※2

『天保能登国絵図』は東西 317cm × 南北 498cm、目録の奥書部分には、全国一律に天保9年(1838) の日付 (『天保9年戊戌五月』) と明楽飛騨守・田口五郎左衛門・大沢主馬の名前が記されている。天保国絵図一般については『9. 天保国絵図』を参照のこと。

注釈
^ ※1: 「紅葉山文庫」はほかの各種用語と同様、近代以降の俗称・学術用語。近世は主に「御文庫」と呼ばれ、「官庫」とも呼ばれた。
^ ※2: 『紅葉山文庫』(1980)
(5) 一覧

『凡例』

種別参照可否確定名称等所蔵・公開備考
確定根拠
余州当該国絵図であることが確定した、村名の文字を明瞭に判読可能な高解像度の画像がオンライン公開されている。所蔵#15722秋田県公文書館 デジタルアーカイブ
余州当該国絵図であることが確定した、村名の文字を明瞭に判読可能な高解像度の画像がオンライン公開されている。筆者T1-55岡山大学 絵図公開データベースシステム
余州当該国絵図であることが確定した、村名の文字を明瞭に判読可能な高解像度の画像がオンライン公開されている。筆者能登国[北陸道図]京都大学貴重資料 デジタルアーカイブ
余州当該国絵図であることが確定した、村名の文字を明瞭に判読可能な高解像度の画像がオンライン公開されている。筆者寛永十年北陸道七箇国之内能登国SHOSHO (石川県立図書館所蔵)
正保当該国絵図であることが確定した、村名の文字を明瞭に判読可能な高解像度の画像がオンライン公開されている。所蔵能登国四郡絵図SHOSHO (石川県立図書館所蔵)参照
元禄当該国絵図であることが確定した、村名の文字を明瞭に判読可能な高解像度の画像がオンライン公開されている。所蔵能登国高都合并郡色分目録SHOSHO (石川県立図書館所蔵)参照
天保当該国絵図であることが確定した、村名の文字を明瞭に判読可能な高解像度の画像がオンライン公開されている。所蔵#763938国立公文書館 デジタルアーカイブ正 (紅葉山)
(6) 変更履歴

2026.03.29:

2026.02.18:

2026.01.31:

2026.01.02: