オンラインで参照できる陸奥国津軽領絵図 (陸奥国のうち津軽領※1の絵図) のリストと詳細情報を提供しているページです。
↓一覧へ移動| ^ ※1: | 国絵図における分割単位であるため、かならずしも藩領と一致するわけではない。 |
本図の範囲は陸奥国 津軽郡である。陸奥国の郡の変遷と近代の分置については『陸奥国と出羽国』を参照のこと。
国立公文書館所蔵の『天保陸奥国津軽領絵図』は紅葉山文庫旧蔵 (#763928) が現存・オンライン公開されている。

『日本六十余州国々切絵図 (余州図)』は、秋田県公文書館に 68国のすべてが現存し、秋田県公文書館デジタルアーカイブで公開されている。『日本六十余州国々切絵図』の通称も同館のものによる。『余州図』についての一般論は『6. 寛永国絵図・日本六十余州国々切絵図』を参照。
![Fig.792 陸奥国 (『陸奥国[中山道図]』・京都大学附属図書館所蔵・貴重資料デジタルアーカイブ公開)](../../images/fig792knz.jpg)
上に示したのは『陸奥国[中山道図]』 で、京都大学貴重資料デジタルアーカイブで公開され、大きさは東西 159cm × 南北239cmである。 本図は出羽国と同様に陸奥国全体が描かれており、『余州図』としてはかなり大きい。
秋田県公文書館デジタルアーカイブでは『日本六十余州国々切絵図 陸奥国』が公開され、東西157cm × 南北244cm、またほかに『〔陸奥国絵図〕』(#T1-102) が岡山大学 絵図公開データベースシステム で公開され、東西 163.8cm × 南北 236.1cm である。
聖心女子大学図書館には『陸奥国図』が現存する。大きさは東西 104cm × 南北 164cm で一回り小さく、同館所蔵の国絵図に共通の形式 (村を小さな円であらわし名称をその外に書くなど) で描かれているが、この点を除けば『余州図』の陸奥国である。ただし津軽半島付近の航路はほかには存在せず、里程も整理・詳細化されている箇所が多い。これらが本図で追記されたものか、ほかの余州で欠けているのかはわからない。
青森県立郷土館には『正保陸奥国津軽領絵図』が現存し、『陸奥国津軽郡之絵図』として津軽デジタル風土記で外観が紹介されている。1,200 × 942ピクセルの画像データであり、文字の判読はできない。
本図の大きさは東西 488cm × 南北 393cmで、解説によれば裏書に「正保二乙酉年十二月廿八日差上 御公儀候控之写也 貞享二乙丑年三月廿六日」と記載され、控図を貞享2年(1685) に写したものである。全体 (1,200 × 942ピクセル) のほかに部分図も公開されているものの、一部かつ不十分な解像度であって、外観を紹介しているだけということには変わらない。
津軽デジタル風土記のコンセプトは、「各所蔵機関において活用の度合いが高いにもかかわらず、資料の大きさや貴重資料のために閲覧に供しにくい資料」である「大形の絵図類等」を「まずデジタル化すること」ということなので、「まずデジタル化」しただけということなのだろう。
なお史料によっては「八木橋武実」の所蔵となっているが、『総合研究 津軽十三湖』(1988) に掲載されている部分を見る限りは同じものなので、もとは個人所蔵だったものが青森県立郷土館に寄贈されたものとみられる。
弘前大学附属図書館には『元禄陸奥国津軽領絵図』が現存し、『津軽領元禄国絵図写』として貴重資料一覧でオンライン公開されている。
本図の大きさは東西 396cm × 南北 338cmで※1、解説に「最終段階の下図か,控図の写しとみられる」とあるが、帯状に 7分割されているように見える形状と概算の幅 (56~57cm)・余白部分の省略、および彩色から、天保国絵図の作成に当たって幕府から提供された元禄国絵図の分割写本のように見える。目録も省略されている。
画像データとしては 3976 × 3397ピクセルに過ぎず、国境記載であれば文字を類推できる程度で、村名は判読できない。また圧縮率が高く、JPEG特有の歪みが史料本来の描写を損なっている。弘前大学附属図書館ではこれを「高解像度画像」と呼ぶようだ (『細部までご覧いただけます』とのこと)。
冒頭で言及のとおり、『天保陸奥国津軽領絵図』は国立公文書館に紅葉山文庫旧蔵 (#763928) が現存・オンライン公開されている。
紅葉山文庫※2は江戸城内にあった書庫、勘定所は勘定奉行を長とする役所であり、したがって紅葉山文庫旧蔵は保存と限定的な参照目的のために納められたもの、勘定所旧蔵は実務に供されたものとなるが、紅葉山旧蔵も必要に応じて借用・参照されたようである※3。
『天保陸奥国津軽領絵図』は東西 440cm × 南北 371cm、目録の奥書部分には、全国一律に天保9年(1838) の日付 (『天保9年戊戌五月』) と明楽飛騨守・田口五郎左衛門・大沢主馬の名前が記されている。天保国絵図一般については『9. 天保国絵図』を参照のこと。
| ^ ※1: | 数値が東西・南北のどちらかは本稿で判断した。 |
| ^ ※2: | 「紅葉山文庫」はほかの各種用語と同様、近代以降の俗称・学術用語。近世は主に「御文庫」と呼ばれ、「官庫」とも呼ばれた。 |
| ^ ※3: | 『紅葉山文庫』(1980)。 |
→ 『凡例』
| 種別 | 解像度 | 参照 | 名称等 |
|---|---|---|---|
| 所蔵・公開 | |||
| 余州 | 参照 | 日本六十余州国々切絵図 陸奥国 (#15701) (陸奥国全体) | |
| 秋田県公文書館 デジタルアーカイブ 公開 | |||
| 余州 | 参照 | 〔陸奥国絵図〕 (T1-102) (陸奥国全体) | |
| 岡山大学 絵図公開 データベースシステム 公開 | |||
| 余州 | 参照 | 陸奥国[中山道図] (陸奥国全体) | |
| 京都大学 貴重資料デジタルアーカイブ 公開 | |||
| 余州 | 参照 | 陸奥国図 (陸奥国全体) | |
| 聖心女子大学図書館 デジタルギャラリー 公開 | |||
| 正保 | 参照 | 陸奥国津軽郡之絵図 | |
| 津軽デジタル風土記 公開 (青森県立郷土館 所蔵) | |||
| 元禄 | 参照 | 津軽領元禄国絵図写 | |
| 弘前大学附属図書館 所蔵 | |||
| 天保 | 参照 | 紅葉山文庫旧蔵 (#763928) | |
| 国立公文書館 デジタルアーカイブ 公開 |
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