国 (クニ) は、近代に入ってもなお基本的な地方区分として日常的に利用された。現在は当たり前のように存在する 47の道府県 (都道府県) もはじめから同じ形態であったわけではなく、むしろ明治初期はきわめて流動的で毎年のように変動した。また「廃藩置県」の言葉にあるように、はじめ県や府は藩や幕府代官所などの地方支配組織を置き換えるものであって、領域としての意味は乏しかった。これがさまざまな思惑が入り乱れる中で再編を繰り返して、今日のようなそれぞれの範囲に落ち着き、やがて国 (クニ) に変わる領域認識として人々の間に定着した。
ここではその過程で変動した国界を、以下の各地域を時系列に見ていくことにする。
