オンラインで参照できる常陸国絵図 (常陸国の国絵図) のリストと詳細情報を提供しているページです。
↓一覧へ移動常陸国 (常州) は東海道に属する国である。国立公文書館所蔵の『天保常陸国絵図』は紅葉山文庫旧蔵 (#764243) が現存・オンライン公開されている。

国立公文書館所蔵、中川忠英旧蔵の国絵図群 (通称『日本分国図』) には常陸国のものが 3分割された形式で含まれ、すべて現存・オンライン公開されている (#714304 #714182
#714244)。

この中川忠英旧蔵は『正保常陸国絵図』である。国絵図は一般に巨大で扱いづらく、また保管には複数回折りたたまなければならず、折り目から傷みやすい。このためほかの中川忠英旧蔵の国絵図と共通して分割されている。郡界による分割はその最適解とはいえないが、村を示す小判型を含むオブジェクトやそのほかの文字情報の分割を避ける意味で折衷案といえ、またひとつの郡について複数の分割図を参照する必要はないので、実際の運用を考慮すると最適解だったのだろう。
国郡高の検討は『25.3. 常陸国絵図』を参照。
元禄国絵図は国立公文書館に多く現存し、下総・常陸・日向・薩摩・大隅が正本、五畿 (大和・山城・河内・和泉・摂津) とその周囲である近江・丹波・播磨が写本である (令制国 68国ではないものを除く)。

『元禄常陸国絵図』(#764298) は正本のひとつである。大きさは東西 405cm × 南北 550cm、目録の奥書相当の部分には元禄15年(1702) 8月の日付 (『元禄十五壬午年八月』) があるが、本図には人名の記載がない。担当は徳川綱条(水戸藩)※1、『元禄常陸国郷帳』でも同様に記載されていない。御三家が一国を担当しているためと考えられ、『元禄尾張国絵図』(徳川吉通・尾張藩) でも同じ、『元禄紀伊国絵図』は現存を確認できないが、同様だったかと思われる。
| ^ ※1: | 『川村a』。 |
冒頭で言及のとおり、『天保豊後国絵図』は国立公文書館所蔵の紅葉山文庫旧蔵 (#764243) が現存・オンライン公開されている。
紅葉山文庫※1は江戸城内にあった書庫、勘定所は勘定奉行を長とする役所であり、したがって紅葉山文庫旧蔵は保存と限定的な参照目的のために納められたもの、勘定所旧蔵は実務に供されたものとなるが、紅葉山旧蔵も必要に応じて借用・参照されたようである※2。
『天保常陸国絵図』は東西 403cm × 南北 536cm、目録の奥書部分には、全国一律に天保9年(1838) の日付 (『天保9年戊戌五月』) と明楽飛騨守・田口五郎左衛門・大沢主馬の名前が記されている。天保国絵図一般については『9. 天保国絵図』を参照のこと。
| ^ ※1: | 「紅葉山文庫」はほかの各種用語と同様、近代以降の俗称・学術用語。近世は主に「御文庫」と呼ばれ、「官庫」とも呼ばれた。 |
| ^ ※2: | 『紅葉山文庫』(1980)。 |
→ 『凡例』
| 種別 | 参照可否・確定 | 名称等 | 所蔵・公開 | 備考 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 確定 | 他 | 根拠 | ||||
| 余州 | 所蔵 | #120497 | 秋田県公文書館 デジタルアーカイブ | 写 | ||
| 余州 | 所蔵 | #15702 | 秋田県公文書館 デジタルアーカイブ | 写 | ||
| 余州 | 筆者 | T1-68 | 岡山大学 絵図公開 データベースシステム | 写 | ||
| 余州 | 筆者 | 常陸国[東海道図] | 京都大学貴重資料 デジタルアーカイブ | 写 | ||
| 正保 | 所蔵 | 中川忠英旧蔵 (#714304 | 国立公文書館 デジタルアーカイブ | 写 → 参照 | ||
| 元禄 | 所蔵 | #764298 | 国立公文書館 デジタルアーカイブ | 正 → 参照 | ||
| 天保 | 所蔵 | #764243 | 国立公文書館 デジタルアーカイブ | 正 (紅葉山) → 参照 | ||
2026.03.29:
2026.02.18:
2026.02.11:
2026.01.31:
2026.01.02: